≪日米レジデンシーレポート≫

第 2 回 日 米 振 付 家 
交 換 レ ジ デ ン シ ー プ ロ ジ ェ ク ト



 日米5都市から5名の振付家が、ニューヨーク・フィラデルフィア・ボストン・京都・松山に滞在し、ワークショップや公開リハーサルを行う国際レジデンシープロジェクト!!
  日本から参加の天野由起子さん(東京)と北村成美さん(大阪)から届くレジデンシー日記を随時更新していきます。

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1/16-22 ボストン (4日記)へ

1/23-29 フィラデルフィア (3日記)へ


1/30-2/5 ニューヨーク (更新中)へ

 

 



1/30-2/5 ニューヨーク

●ニューヨーク ->New York
アメリカ合衆国東海岸における最大の都市であり、商業の中心地。世界的な金融・商業・経済・文化の一大中心都市である。マンハッタン島の形が林檎に似ていることから、「ビッグ・アップル」と呼ばれることもある。

世界の金融の中心地ウォールストリートなどを擁し、ハドソン川とイースト川に囲まれ、超高層ビルが林立するマンハッタン区を中心とし、他にブルックリン地区、クイーンズ地区、ブロンクス地区、およびスタテンアイランド区(スタテン島)から構成される。なおニューヨーク州の州都はニューヨーク市ではなく、オルバニー(Albany)市である。

1626年にオランダ人が先住民からマンハッタン島を購入して建設したニューアムステルダムが起源。その後イギリスに占領され、ニューヨークと改められた。 1776年、アメリカ合衆国独立。ニューヨーク市が首都およびニューヨーク州の州都となるが、首都は1790年にフィラデルフィアに移転、州都も1797年にオルバニーに移転。 この後アメリカにおける中心地として、また、世界の経済、文化などの中心地として大きな発展を遂げる。 

 
1/31(水)

一昨日はタニアの公演をフィリーで鑑賞。彼女の故郷のカリブ海の島セントルーシアの女達の姿が目に浮かぶような舞台。美しく力強くて神々しくもありすこし郷愁が漂う。彼女のカンパニーのダンサーの動きも凄くいい。多分いい関係が築けているんだろうなあ、と思った。同日プログラムの3本目はかなりのチャレンジがなされた作品。最終的に男5人女1人皆全裸になって踊る。裸体は最初はびっくりするがしばらくみているとなんら自然なものになってくる。観た直後には感じなかったが、黒人も白人もアジア人もゲイも同じ人間だ、というメッセージが後になって聞こえてきた。脱ぎ捨てろと言っている。

昨日はバンでフィリーからNYCへ移動。約4時間くらい。車酔いを心配したが丁寧な運転手さんだったため快適な移動になりほっとする。初めて来るNY。
その日はさすがに皆疲れて夜は充電。

本日、朝からJapan Societyへ向かい松山からNYに公演で来ているYammyのメンバー数人とワークを行う。
彼女達とここで会えるのは嬉しい。アメリカ側のアーティストともすぐに打ち解け充実した時間となった。
まずサラが先日やった名前振付けダンスをやりお互いを知り合う。その後ただ円になって自由に踊る時間をつくる。各自のダンスの軸を保ちつつ他者とコミットするという事がかなり自然出来た。その後いくつかワークを試した後、2人組になって今日やったことを取り入れてお互い見せ合いをする。Yammyの彼女達が加わったことで面白い組み合わせ(サラ&みどり、オリ&しのぶ、しげ&さおり、天野&タニア)が出来た。
皆チャーミングでウィットのあるダンス。ダンスの言葉がいっぱい聞こえてくる感じだ。私とタニアはテーマから横道にそれてしまったのだが、お互いの国の持つステップを交換してコラボをした。これが以外に合うから驚きだ。

お昼にJapan Societyの塩谷さん、キャッシー、竹内さん、あやさん達とお会いし、金曜に行うショーイングについて等、もろもろの話をする。

夜、ジャドソンチャーチという教会で行うムーブメントリサーチという企画の公演を観にいく。
立派な大きな教会のステンドグラスがとても綺麗。ただ悲しいことにヒーターの故障で会場はぐんぐん寒くなっていく。これではダンサーがかわいそうだ。この日に観た中で一番面白かったのが、古い椅子を大量に積み上げその上で男一人女2人が踊る(というか椅子と格闘する)という作品だ。観ていて様々なイメージを喚起させる。例えば古い枝が絡まる森の中を歩いているような感じ。他の皆もこれが一番面白かったと意見が一致した。やはりNYのパフォーマンスはフィリーよりも実験色が強いのかなと思う。

NYは街のパワーが強くて時間が過ぎるのがとても早く感じる。たぶんこの調子だとあああっという間に時が過ぎるのだろうな。むにゃむにゃ…。

FROM あまの

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1/23-29 フィラデルフィア

●フィラデルフィア ->Philadelphia
 ニューヨークとワシントンDCの中間に位置し、自由の国アメリカの礎を築いた町。
 300年前、借金の肩代わりとして現在のペンシルバニア州を譲り受けたウイリアムペンが、宗教弾圧の苦い経験から、人々に自由を保障したことから始まり、1774年7月4日トーマスジェファーソン起草の独立宣言文に署名がなされた舞台でもある。
 1700〜1800年の間、合衆国の首都でもあった。

 

 

1/24(月)

豪雪の中、ハイウェイを飛ばしてやって来ましたフィラデルフィア。
独立宣言の地、歴史ある古い街、やっぱりあるわクリームチーズ、ん〜ん、フィラ デルフィア。 略してフィリー。アメリカ5番目の都市だそうな。

まずはご当地のモダンダンスカンパニー、フィラダンコの稽古場へ。
ここでUS−JAPAN Choreographersによるワークショップを2日間に渡って開催! 10:30−12:00の90分クラスを地元のダンサーさんや学生さん達に無料で解放し、自分達のダンスを紹介させて頂きました。

1日目は教師歴の豊富なオリがヨガとリリーステクニックをミックスしたクラスを。これがとても気持ち良く、 ニューヨーカーの朝って感じで、参加者のみなさんはもちろん私たちも大いに楽しみました。 2日目はオリのウォーミングアップの後、サラのレパー トリーの中から短いフレー ズ、 そしてしげやんのコーヒーダンスを皆さんに踊って頂きました!!
実は今回のメンバーにもそれぞれのコーヒーの飲み方を作ってもらったのですが、 いやこれが本当に面白いのです。いつどこでどんな時にコーヒーを飲んでいるのか、 微妙に違うところが良いのです。で、ワークショップ参加者の皆さんに一斉にやって頂きました。 人の数だけダンスがあるんだということを実感!素晴らしい体験をさせて頂きまし た。

午後は私たちのワークの時間。朝のクラスで新しく出て来たフレーズを使って、バリエーションをつくりました。そこから、あまのっちとタニアのデュオ、オリ・サラ・しげのトリオが出来、ソロとソロの合間を繋ぐシーンをフィリー版にリニューアルしました。
のんびりとワークに集中して過ごしたMASS Mocaと違って、フィリーはやはり街なかなので移動が多く、 ワークショップや施設見学などの行事も盛り沢山で、1日があっという間に終る感 じ。 その中での楽しみはホテルでの朝食の時間。
先週はあまのっちとだべる時間だったけど(トークが炸裂!) 今週はサラやオリともそうした時間が持てて、以外な一面なんかも垣間見れるのだ。初めて会ってとりあえずスタジオに入った、というところから、共同でモノを作り、ひとつの公演を経たことで、飾り気なく接することが出来るようになった気がする。それを証拠に、突如シャツをめくって腹筋おどり大会なんかが始まってしまうあたり、まさに腹を見せ合う仲なのだ。
ん〜ん、フィラデルフィア〜。

しげやん

1/26(水)

昨日は地元のWilmaシアターで4つダンス作品を観た。

中でも私が一番感動したのはアフリカのダンス。1人の女性ダンサーが凄く良い。彼女の弾力のあるパワーに見入ってしまった。胸でリズムをとる独特の動き。その他、地元フィラデルフィアでは老舗のカンパニーPhiladancoのモダンダンスの作品は圧巻。身体技術の高さと正確さ表現力はまさに磨き抜かれたものだった。ただそれは私にとってオリンピックを観て凄い!と思うような感動でもあったな。しかしながら日本では敢えて鑑賞しなくなってしまったモダンダンスを本場で見られて感慨深い。

今日はPhiladelphiaでの4日目。午前、Temple大学へ学生のダンスの授業でワークショップとデモンストレーションを行う。Temple大学は今週の金曜日にショーイングを行う大学でもある。若くてピチピチしたダンス学部の学生さんを相手に、まずはオリとタニアのテクニックのワーク。オリの一連のリリーステクニックとタニアのカリビアンダンスの基本動作の後、私は習字のダンスを行った。右耳、膝、喉の奥で描くダンスは彼らにとってかなり難しそうだった。。後でタニアにユキコのダンスのヒミツが少し分かった気がすると言われとても嬉しい。これぞ日米交換。こういう些細な事を少しずつ積み重ねてお互いのダンスを理解し熟成させ何かへと繋げることが出来るのかと思うと希望が持てる。ただ毎日慌ただしくてお互いの時間がゆっくりとれなくなりつつあるので、今後の時間の使い方を工夫する必要がある。

夜、地元のコンテンポラリーダンスカンパニー、HEAD LONGの人たちのお家にご招待頂く。彼らは一昨年の日米振付家交換プロジェクトの一員だ。センスの良いお宅に親切で楽しい人達だった。前回はかなり良いコラボレーションに繋がったようで、ショーイングのビデオを今度見せてもらいたいなと思った。

個人的には、最近になってようやく少し”アメリカ式”が身についてきた。おはよう、お休み、こんにちは、さよなら、の挨拶。彼らはそれをとても大切にする。まるで数年ぶりに会った親友と再会するようだ。
でもそれも慣れてくると「いいもんだな」と思えてきた。その事をシゲやんに話すと彼女も昔同じような事を感じたそうだ。 皆一度は通る道なのか。。。

FROM あまの
1/28(金)

しげやんです。
こっちのケーブルテレビでウェザーチャンネルってのがあるんですけど、今それにハマってます。1日中全米のお天気情報ばっかりのやつです。1日中食べ物ばっかりのフードチャンネル、マンガばっかりのカートゥ−ンチャンネルってのもあります。お天気と食と笑いは万国共通やね。

さてさて。

テンプル大学内の劇場で、即興と振付のクラスを行い、そのまま私たちのテクニカルリハーサルという長い1日。まずは27人の学生さんたちとサラの名前ダンスゲームでスタートしました。円になって自分の名前に動きを付けてみんなで覚え、さらにそれを使ってグループでダンスを作るというもの。彼女の気さくでおもろい人柄がみんなの動きを引き出して、とても楽しい時間になりました。私にはテクニッククラスを教えるスキルがないと言っていたサラですが、いやいや、即興や創作法に関してはかなりいろんなネタを隠し持っていそうだわ。次は私の番。円になってボールを使ってキャッチボールをし、同じことをボールなしで行うもの。小グループになって舞台全体を使ってやってみると、ボールのイメージ(大きさや重さ)がどんどん変わっていって、それを一心不乱に追いかける姿がとても美しかったです。小休止を挟んで、振付のクラス。ここではオリが振付をする時に使っているというスペースゲームを行い(彼の作品にあるクールな面はこういうところから来ているのかと納得)、各々の創作方法についてQ&Aを行いました。
どのクラスも学生さんたちはとても熱心で、しかも楽しんで参加してくれました。自分も学生のころ彼らのようにノートを取ったり質問したことを思い出し、またメンバーがどんな時にどんな風に発想するのかという話は興味深く、大いに刺激を受けました。

フィリーでは、さまざまなクラスやワークショップを通してお互いのダンスについて知り合えました。この経験を盛り込み、ソロとソロを繋ぐシーンはさらに作品らしくなってきました。
そして公演本番。この数日間にお会いした人たちがみんな見に来てくれて、暖かく緊張感のある舞台となりました。あまのっちの「コノ世ノ」で開演。メンバーもお客さんも、今まで見たこともない凄いダンスに固唾を飲んで見入ってました。(どうだ、まいったか!)当然私たちもフルスロットル。

終演後はタニアのお家へ。家具職人のアーロン(旦那さん)のセンスが光る素敵なお宅で、彼が用意してくれた手料理を囲んで打ち上げ。フィリーではホテル住まいなので、お家の暖かさが嬉しい。2週を終えてのフィードバックにも熱が入り、楽しいことばかりではなく、問題点も一緒に考え乗り越えていけるチームになりつつあることを実感しました。

明日はフィリー最終日。おしゃれな古着屋さんやダンスショップでの買い物と、タニアのカンパニーの新作公演(彼女は今週、このプロジェクトと新作とナオミを抱えるスーパーママだったのだ!!脱帽。)を観る予定。え〜っっ、もうフィリー終わり!?早い!!

しげやん
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1/16-22 ボストン

●ボストン ->Boston
 アメリカ東海岸、独立13州のひとつ>マサチューセッツ州の州都。ボストンには著名な大学が多く、リベラルな土地柄。

 レジデンシーが行われるMassMoCA(マサチューセッツ州現代美術館)は、1999年オープン。全米最大の現代美術館。展示のべ床面積100,000平方フィート(30,480u)。一番大きな展示室は、フットボール場と同じぐらいの大きさ。
 第二次世界大戦中は原爆の、戦後はジェミニ計画の、それぞれ部品を製造するほどの優良電機メーカーの工場でしたが、外国メーカーとの価格競争に負けて85年に工場閉鎖。翌年、広大な敷地の再開発に現代美術館構想が持ち上がりました。

http://www.massmoca.org/

 

 

1/16(日)

大阪空港から成田に飛んで、天野さんと合流しました。

何度か舞台をご一緒させてもらいましたが、今回のように長い期間を一緒に過ごすのは初めてです。遠足に出かけるような気分で飛行機に乗り込み、いざNYへ。
JFK空港からは車でマンハッタンまで行き、そこでイスラエル出身のオリ、マネージャー兼通訳のブライアン、制作のチエさんと合流し、レジデンス第一週目を過ごすマサチューセッツ、ノースアダムスの街にやってきました。フィラデルフィアから参加のタニアは旦那さんともうじき1才になる愛娘・ナオミ(彼女はこのレジデンスのアイドル兼エンジェル担当)と共に到着、地元アーティスト・サラも雪の中無事に到着し、全員集合となりました。

私たちを受け入れてくれるのは、MASS MoCAという美術館。ここのゼネラルマネージャー、スーが私たちを食事に招待してくれました。
訪れたのはこれぞアメリカ的な肉料理がメインのレストラン。ご当地名物のクラムチャウダーはどんぶりいっぱいのグラタンみたいに、こってり。ハンバーガーは野球グローブり。サラダはそこで小動物でも飼えそうなぐらい、ふさふさ。とにかくでかくて、でかくて、でかい!
そしてレジデンスの舞台、MASS MoCAも、でかい。

巨大な建物の中に、本物の乗用車9台を使った作品や部屋一面のドローイング、とにかくスケールの大きなアートを所蔵しています。ここには千人以上収容できるスタジオ、稽古用のスタジオ、パーティー会場にもなる大きな渡り廊下、子供のための活動スペースなど、さまざまな施設があります。ここでの1週間の成果はこの中のクラブで発表することになっています。
この何もかもでかいアメリカで、どんなワークが展開し、どんなものが出来るのか!?
日本からやって来た小娘たちの運命やいかに!?

平均気温ー7℃のノースアダムスより、しげやんでした。

しげやん

 

1/18(火)

さあ、日米コレオグラファー交感!プロジェクトのはじまりです。

Mass Mocaの用意 してくれた宿はイエローハウスという本物アンティークのかわいらしいお家。そこのキッチンで朝食を作りふたりで食べるのが日課となりました。

外は大雪。 さていよいよ皆とダンスで交感。といっても何から始めたらいいのか…。ということでスタジオでミーティング。全員一致で「まずはお互いを知り合おう!」ということになり、各自1時間くらい、自分のソロのピースを教え合うことに。 でも私のソロピースは膝歩きばかりだったので、習字を元にした動きの展開をやってみました。
さすが皆グッドダンサー達!すぐに動きをマスターし美しいデュオがおのおの立ち上がりました。 タニアのカリブ海の働く女の振付け、しげやんのティーセレモニー(これが出来てうれしい…)オリ、サラの振付け…。お互いの振付けを知ることでその作家が少し理解できた気がする。 それにしても私の振付けの覚えの遅さは本当にどんくさい。。

サラのビデオショーイングも行いました。シンガーのわきで踊るクレイジーな男女が面白 い。
彼女の印象は大好きな映画「ゴーストワールド」の主人公が大人になっ た感じ。カルトなセンスが良い。

夜はアメリカの地元の商店や農家を片っ端から潰しているという、巨大スーパーマーケット”ヲールマート”で買い物。作品で使用する毛糸を購入しました。日本では 見たこともないビッグサイズに驚きと感動。シゲやんは缶コーヒーをゲット。アメリ カではまだ缶コーヒーはメジャーではないようす。 これから土曜日のパフォーマンスまでいろいろ試してみるつもりです。ドキドキ。。。

FROM あまの

 

1/20(木)

しげやんです。
いやいや、本当にすごい雪。まさにここのことですよ、大寒波!!

私はここで初めて ダイアモンドダストと鼻水が凍るのを体験しました。
ここでは積もった雪 が風に乗てさらさらと舞うのです。超パウダースノー。しかしこれが顔に容赦なく吹 いてくるので痛いのです。プロレスラーのマスクがほしい。

今日は公演に向けて具体的な構成をみんなで作りました。
今週みんなで交換したフ レーズを元に短いシーンを作り、ソロの合間を繋ぐことにしました。

ソロを 並べるだけでなく、5人の関わりが見えるようなひとつの作品にしていこうというの が今週の目標です。習字、ヤンキードゥードゥル(日本ではアルプス一万 尺)の歌、3フレーズ(オリ、サラ、タニアのフレーズを組み合わせたシーン)コー ヒーブレイク(日米コーヒーダンス合戦!)、ギャラリー(MASS MoCAの中で気に入ったアートをダンスにしたシーン)などを1日ががりで作り、最後 にソロも含めて簡単な通し稽古をしてみました。これで本番のイメー ジが膨んできたのと同時に、共同で舞台を作るという目的のもと、チームワークが生 まれ、各人の個性がより強く発揮できるようになってきました。余計な遠 慮が無くなったという感じ。
簡単に通訳をお願いしてしまうのではなく、ヘタクソで も自分の言葉で伝えようという気持ちが出て来ると、よりダイレクトに対 話が出来ることを実感しています。それはまたダンスにも大きな影響を与えてくれる のです。

いや〜、しかしながら、通しをしてみて分かったのは、言葉やスタイルは違えどアー ティスト魂は万国共通。それぞれのソロを踊ってみせる迫力はビデオより 遥かにかっこよく、他人のそれを見る眼差しはメラメラと燃えるぅぅ!!かく言う私 も張り切ってスカート捲ってました。えへ。

明日は舞台でのテクリハ、通し稽古、そして土曜日はいよいよ本番。
小娘たちのアメリカデビューなのです!!いやっほー!!!

しげやん

 

1/22(土)

ショーイング当日、大寒波到来!!朝から大雪でございます。

昨日会場でテクリハを行い、パフォーマンスの順番、内容の再確認をしいざ本番へ。
と備えたがいいがこの大雪でお客さんは辿り着けるのかと心配になってお りました。

ショーイングはそれぞれのソロピース(だいたい6分〜15分くらい)が並び、その つなぎ部分に今回創作したパートを5つ挟み込むという構成。各自のソロ が他の皆とリンクするのはとても興味深い。
私はかつて工場だったというMass Moca美術館の会場の窓がとても気に入り、その窓を利用してアメリカ版コンペイトを 上演することに。音楽と構成と衣装を変えた実験です。。。

さて本番はやはり大雪のせいか人の集まりは悪かったものの、その分わざわざ足を運 んでくれたハートフルなお客さんに囲まれました。 「こちらのお客さんは作品の制作途中経過を見ることに慣れているからリラックスし てエンジョイしてね」というゼネラルマネージャーのスーからの暖かい言 葉にホッとしつつ、私も楽しませてもらいました。 他の皆もそれぞれのソロは個性が光り、改めて異なるスタイルの振付家が集まったな あと実感。 シゲやんは美と激と愛嬌と…お客さんのハートを鷲掴み、ブラボー! あっとう間の1時間でした。

アフタートークで皆の振付けのエピソードが聞けて、そ のいくつかで「死」というキーワードがあり、皆それぞれに時には死と 向き合いながらダンスを踊っているのだということが当然のようだが新鮮でした。 レジデンシーの始まりの1週間がこのど田舎!?ノースアダムスで良かった…。

明日 はあのロッキーのフィラデルフィアに向かいます。車で6時間はかかる模様。 このレジデンシーは体力勝負でもあるのです。

FROM  あまの

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