←目次ページに戻る

[無料公開ページ] クラス2

56. 指示されたところから倒れる ペアワーク

アドヴァイス

安次嶺:みんな思い切って、床にバタンって倒れてますよね。

D:「相手が指示したところに引っ張られて、島から落ちちゃいなさい」って、これ結構難しいワークじゃないですか?

鈴木:そうなんですが、みんな理解してやってますね。

D:これを丁寧に「こうやるんだよ」って説明する方が難しく聞こえるかもしれないですね。

鈴木:そうかも。見よう見まねで、ああこんな感じかなっていう程度の理解で身体を動かせちゃうのが理想的ですね。言葉で言おうとすると難しく聞こえるけど、実際やってることは引っぱられて落ちるだけ。すごい単純。

D:相手に部位を指示されて引っぱられて倒れる子もいれば、自分で部位を言ってから倒れる子もいますね。それぞれが勝手に解釈して、好き勝手に床にバンバン倒れていく、ということになってますね。最後に倒れるっていうのが楽しいんでしょうね。

鈴木:ドキドキするんだろうね。いつ倒れるかって自分の匙加減です。自分で「あーもう限界、バタン」って。ダンス的な話になっちゃうけど、相反する力って重要なんです。自分でこっちに行くっていうことと、同時にそれを引き留めてる身体。ベクトルが上と下、右と左で同時に発生して、そのバランスを取る。最後に倒れるっていう命令があるにも関わらず、倒れたくないから踏ん張る、というバランスを自分自身でやり続ける。そういうダンス的な身体というのを知ってもらうためには、このワークはとてもいいと思うんです。

D:無意識にダンスの本質的なことをやらされちゃってる感じもまた面白いですよね。

鈴木:そうですね。

D:これを言葉で説明すると難しいですよね。相反する向きに同時に向かいなさい、って禅問答のような。でも、なぜか子どもたちが自然と出来ちゃってる。

鈴木:この次の段階として、ただ膝とか肩という部位を指示するのではなくて、膝の内側が引っ張られる、とか、身体の奥のことをやっていきます。身体の感覚的な部分。

D:普段考えたことのない身体の奥が引っぱられる、って面白い体験ですね。

鈴木:しかもこのことって、先生が見本として見せても伝えられないことなんです。正しい動きがあるわけではなくて、本人がどう感じたかだけが正解なわけです。

D:パートナーを変えるというのも、それによって違う感覚が得られますね。