←目次ページに戻る

[無料公開ページ] 絵を描く ~ 抽象的なものを抽象的なままカラダで表す ~

39. 音楽と絵のイメージ

アドヴァイス

アオキ:絵を描くための刺激として今回は音楽を使っていきます。踊りというのは、色々な今までの刺激や、影響されたことを外に出していくことだと思うんです。でも、それをそのまま出すんじゃなくて、自分の中で一回落とし込んで、時にそれがぐちゃぐちゃになっていき、形にして身体で表す。絵を描くことも同じなんです。自分の中にあるものを一回ぐちゃっとやって、外に出してみる。これもいきなり絵を描けといっても難しいので、導入として、線を描いて、丸を描く。そこから自由にやってみようという流れにします。あとは、どういう風に色を使いたいかとか、自由に発展していい。

D:四角い紙の中の空間、というのも意識されていきますね。

アオキ:踊りを作るときに、自分のやり方は、運動的なことだけじゃなくて、音楽とか絵を描くこととかも含まれていて、そのことを授業の中でもやっているんです。子どもと作品を作るというような時にも、絵を描かせて、「君はここの振り、僕はここの振り」という風に、絵で振付させるときもある。動きの振付けだけではなくて、そこから外れていくことも大事なんです。今から、「ダンスってこうやって作る」っていう形を教えてしまうと、生涯に渡ってそれしか出来なくなっちゃうので、絵や音楽ということから踊りを作るようなことも体験してほしい。

D:自分の描いた絵にタイトルをつけて発表させていく。

アオキ:ただの動きが、タイトルを付けることによって、作品になっていく。タイトルを付けるというのは、自分が生み出したものを大事にする、ということにもなります。タイトルや名前を付けると愛着が生まれますよね。

D:2人1組になって、振付けし合うということに発展していきますね。

アオキ:もちろん一人でやる時もあるんですが、二人でやる良さもありますね。このときは、人と触れ合うこともやりたいなと思ってたんです。この日のストレッチでも二人組というのを入れていたんです。

D:5分で作るわけですね。なかなか短い時間ですね。

アオキ:身体にぱっと出てくる動きというのが大事だと思うんです。考えてやることも出来るし、考えればもっと良い動きが出来るかもしれないけれど、瞬間的に出るものというのは、人の本質だと思っています。そこが強ければ、その人がすごく豊かになると思っているんです。